「質問」と「問い」はどう違うのだろうか?
最近、意識的に問いを行う機会がありました。
日常では質問する機会はあっても、問いを行う機会は少ないと思います。
そもそも問いとはいったいなんなのでしょうか?
質問と問いの違いを知ることで見えてくるものがあるかもしれません。
質問とは、疑問に思ったことや分からないことを訊くこと(尋ねること)。
問いとは、尋ねること、質問をすること、もしくは問題を出すこと。
つまり、 質問というのはその人が持っている答えを訊くことで、
問いというのは、質問を生み出すことのようです。
調べていると「発問」という言葉の存在を知りました。
発問とは、未知・未習の提示によって、思考活動を活発にさせ、集団的に意見や見解の対立・分化を想定するものである。
質問・・・「2+3を計算できますか?」
「昨日はどんな勉強したんだっけ?」発問・・・「どうやったら解けそうかな?」
「考えに似ているところはないかな?」「質問」も「発問」も「問い」に含まれると考えられます。
どうやら、質問は問いの一部に過ぎなかったようです。
おそらく問いとは、何かに疑問を持ち、疑いの目を持つことによって手にした新たな視点で、それまで認知できなかった物事に気づき、世界を広げていくということなのでしょう。
世界はとても広く未知なるものであふれています。
人間はつい、自分の見ている世界がすべてであると錯覚を起こしてしまいます。
しかし、わたしたちひとりひとりが見ることができるのは、ごく一部のとても小さな世界です。
「問い」を共有することで、自分では持つことができなかった「未知の問い」に触れ、見える世界を広げていくことにつながるのではないでしょうか。
この記事をあげたあと、ふと思ったことがあったので追記します。
問いを持つことで「得たいの知れない何か」の輪郭が見えてくる。
問いと向き合い続けること(自分の言葉にしていくこと)で、「得体の知れない何か」の大きさや質感が見えてくる。
実体が見えたならつぎは実際に触れてみる、感じてみる。
そこでまた新たな問いが生まれたなら、輪郭を再確認してみたらいい。
そうやって、最初にもっどたりしながら、少しずつかもしれないけれど
自分で体感することで、「得体の知れない何か」は「知っている何か」に変わっていくのだろう。